narimasa1561の籠城

私が思ったこと、気付いたことを無責任に書く所です。

化合獣デッキ

今回は化合獣デッキの紹介です。

化合獣とは

化合獣とは、有機化学をモチーフにしたデュアルモンスターテーマです。動きは、かなり低速依りのミッドレンジです。お察しの通りデュアルモンスターということで、現代遊戯王の速度感とは別の次元で生きているテーマです。現代遊戯王は、1ターンに一度のみ神から与えられる召喚権を特殊召喚という裏技でさらに採掘し宇宙進出を行う高度化学文明を持っています。一方のデュアルテーマは大自然から与えられた召喚権を神聖視し、原始文明から脱却できていません。

いわゆる弱いテーマですが、1妨害を丁寧に当て続ける緊張感を感じられるテーマです。先攻、後攻共に弱いテーマですが、先攻を取ってターンが帰ってくれば除去・展開の手数はそれなりにあります。

 

デッキレシピ

このデッキの目指す盤面

デュアル・アブレーションによる相手ターン1破壊。……以上。

デュアルテーマは、一般的なテーマにおける自由枠(誘発スロット)を再度召喚ギミックに割り当てないといけない為、自由度がかなり低いです。また、デュアルモンスターの効果も一線級のモンスターに比べて劣っています。召喚権を2つ使用して得られる特典が、名称ではないターン1では割に合っていません。

 

デュアル・アブレーションについて

デッキの大黒柱たるカードです。

永続罠
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、手札を1枚捨て、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキからデュアルモンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはもう1度召喚された状態として扱う。
●自分フィールドのデュアルモンスター1体をリリースし、
手札・デッキから戦士族・炎属性モンスター1体を特殊召喚する。
もう1度召喚された状態のデュアルモンスターをリリースした場合、
さらにフィールドのカード1枚を選んで破壊できる。

 

基本的に破壊効果で相手ターンに妨害と次の自ターンの後続を用意し、自ターンにリクルート効果でデュアルの動きを通しに行きます。特に上の効果は、召喚権を使わずにデュアル状態にできる重要な効果です。通常、デュアル状態のモンスターを用意しようと思えば、二重召喚や化合電界とデュアルモンスターと召喚権を使用する必要があります。手札2枚と召喚権を消費してやっとこさ効果モンスター1体です。この動作をデュアル・アブレーションは手札1枚のみで行えると言われると、いかにこのカードが重要かおわかり頂けると思います。

効果テキストに「デュアルモンスター」が記されているおかげで、重起士道-ゴルドナイトからサーチが可能です。

 

このデッキの確率

デュアル・アブレーションを構える確率

デュアル・アブレーションの素引き、30%

ゴルドナイトと召喚権の合わせ引き、31%(デュアル・アブレーションは引かない)
ゴルドナイト3、スモール・ワールド3、増援1
化合電界3、二重合成3、魔瞳3、テラフォ1

スモールワールド用のモンスターがいなかったり、壺のことは含めていない等がありますが、おおよそ6割でアブレーションにアクセスできます。7割を切っているのは辛いですね。

 

採用カードについて

化合獣カーボン・クラブ

おろかな埋葬とサーチを1枚で行うカードです。先攻でゴルドナイトが引けなかった時に、次のターン用にゴルドナイトを用意するのが主な役割です。貢献度は微々たるものですが、先行での役割とスモール・ワールドでの利用があるので2枚の採用です。

化合獣オキシン・オックス

貴重な展開効果持ちのカードです。1枚でエクシーズ召喚が可能なカードですが、強金や強謙を使用するため、1枚の採用です。

化合獣ハイドロン・ホーク

生きる死者蘇生のカードです。欲しいデュアルモンスターが墓地に落ちた場合に使います。手札2枚と召喚権2回を使用して死者蘇生はさすがに厳しいです。手札コストが重く、基本的には使いたくないため、1枚だけの採用です。

進化合獣ダイオーキシン

このデッキのエースカードです。化合電界やデュアル・アブレーションと合わせると、打点での除去、破壊×3でパンクラ以上の活躍ができます。

 

昇華騎士-エクスパラディン

初動のごまかしカードです。ゴルドナイトかエヴェックを装備して終了です。後攻では、自爆特攻を行い、装備したデュアルモンスターをデュアル状態で特殊召喚することも可能です。初動のごまかしとアブレーション、スモールワールドの弾丸にする為2枚採用です。

エヴォルテクターエヴェック

壁にすることが多いカードです。エクスパラディンで装備とアブレーションで持ってくる2パターン利用法があります。素引きが弱く、どちらのパターンもエヴェック以外も利用できるため1枚採用です。

重起士道-ゴルドナイト

アブレーションをサーチする初動カードです。後続を用意する二重合成もサーチでき、初動以外にも利用できる良いカードです。デュアルをサポートするためにデュアル召喚が必要なのは辛いです。

灰流うらら

Gを止める必要がないことと、モルガナイトがあることから、ライストや拮抗、冥王結界波に変えても良いかもしれません。6枚目が活用できる無限泡影の方が丸いかもしれません。

増殖するG

スモワの中継も兼ねて採用しています。

 

百檎龍-リンゴブルム

魔瞳の前後で妨害数が増える為採用しています。召喚権が増えてない場合、化合獣と特殊召喚した林檎でデクレアラーやバロネスを出します。一見、魔瞳後に特殊召喚できなくなり噛み合わないように見えますが、魔瞳で増えた召喚権で盤面レベル2チューナーが綺麗に1妨害に換算できます。うららなどの盤面レベル3チューナーは手札効果が使用できなくなってから生かしにくいですが、林檎では生かせる点が素晴らしいです。

強金でシンクロが飛ぶので、いらない気もします。シンクロ枠を霊使いシリーズに変える方が丸い気もします。

 

倶利伽羅天童

うららをスモワでゴルドナイトに変換する為に採用しています。条件による特殊召喚の為、モルガナイトの制約に引っかからりません。手札誘発は積極的に変換したいので2枚以上採用しても良い気がします。

 

二重合成

化合電界をサーチする初動カードです。後続をとなる化合獣と完全燃焼もサーチでき、初動以外にも利用できる良いカードです。このデッキは、アブレーションによる手札消費が辛いため、手札を+1出来る点も嬉しいです。

②の効果は忘れがちで、あまり使いませんが大事な効果です。モンスター効果を使用せず超えられる打点が2800から5600まで上昇します。このデッキの除去手段は対象を取る行為が殆どを占めますので、アストラム(特にカジュアル対戦)などの対象耐性持ちを超えられる点は嬉しいです。

イラストには、有機物を構成する基礎分子HNSCが描かれている。化合獣ニトロ・ニュートとか化合獣サルファ・シープ、スネークとか登場しそう。

化合電界

デュアルモンスターの効果を起動する初動カードです。初動では、ゴルドナイトの起動、返しのターンではダイオーキシンの効果、殴り、②の効果の3除去ができます。②の効果は名称でないターン1です。

強欲で金満な壺

手札を+1する素晴らしいカードです。エクストラデッキに依存しないデッキですのでほぼ強欲な壺として使用できます。アブレーションの手札コストを補っていきたいです。

強欲で謙虚な壺

初動へのアクセス確率を上げるカードです。初動に特殊召喚を使用しないデッキ構築ですので、デメリットは気になりません。

増援

ゴルドナイトへのアクセス確率を上げるカードです。

テラ・フォーミング

化合電界へのアクセス確率を上げるカードです。

スモール・ワールド

ゴルドナイトへのアクセス確率を上げるカードです。

下級化合獣(エクスパラディン)から増殖するGを経由して、ゴルドナイトに変換

増殖するGからエクスパラディンを経由して、ゴルドナイトに変換ができます。

また、下級化合獣から下級化合獣を経由して増殖するGを加えられます。

倶利伽羅天童を経由すればゴルドナイト、うらら、カーボンクラブ、エクスパラディンへもアクセス出来ます。

 

デュアル・アブレーション

このデッキのキーカードです。全力でサーチ、素引きしましょう。

時を裂く魔瞳

新時代の二重召喚です。手札誘発のことを考えなければ、二重召喚の上位互換です。デュアルで不足する召喚権とアブレーションで不足する手札を肥やしてくれる良いカードです。

スモワによって手札誘発をデュアルモンスターに変換できますが、手札-1なので何とも言えないです。また、増えた召喚権を使用した盤面のうららのレベル3チューナーをあまり生かせない点も微妙ですね。リヴァイエールから除外回収、コーラルドラゴンのS召喚止まりです。

完全燃焼

二重合成から持ってくるカードです。素引きは微妙ですが、二重合成によってアブレーションに必要な手札を増やせるため、2枚採用しています。展開に使用して攻めるというよりも、壁を増やして長期戦に持ち込むために使用することが多いです。②の効果も忘れずに使用しましょう。

 

超化合獣メタン・ハイド

打点と頭数を整理するカードです。完全燃焼やオキシンオックスから出して整理します。しかし、二重合成のおかげで3000の打点が必要なことは稀で、結局±0になってしまう気もします。③の効果はターン1が無く、相手プレイヤーに強制する効果ですのであらゆる耐性を無視できます。欲を言えば自身にも対象耐性が欲しかったです。

宵星の機神ディンギル

レベル8を2体並べやすく、効果破壊以外の除去手段として採用しています。

 

聖杯竜イムドゥーク

サクリファイスアニマです。油断した位置に相手がモンスターを出したなら除去しましょう。スーペルヴィスを採用している場合、蘇生効果を使用するためにも使用していました。

 

セイントレア、ダウナード、アーゼウス

一応手なりで入れていますが、強金で飛びます。セイントレアやディンギルスに直接重ねた方が良いと思います。

 

バロネス、コーラル、デクレアラー

リンゴブルムのお試し枠で入れています。

 

トロイメア

手なりで入れています。ケルベロスはニビルトークンやバグースカを相手取る為に入れることが多いですが、アブレーション、電界で対応できるのでほぼ意味がないかもしれません。

 

時を裂く魔瞳について

強そうだけれども(一般的なデッキでは)生かすのが難しいカードだと思います。

①手札のモンスター効果を発動できなくなる

②通常のドローが2枚になる

③通常召喚を2度まで行えるようになる

ざっくりとそれぞれの効果が生きるデッキタイプを上げると

 

①について

先攻時の展開札が機能しなくなり、展開系では使いにくいです。また、先攻時の手札誘発が機能しなくなることから手札誘発を多く採用する中速デッキでは邪魔になります。ただし、増えてた召喚権を使用した、盤面上の手札誘発が生きる場合は別かなと思います。

②について

中速~低速デッキで生きる。しかし、スキドレやセンサー、御前の様なカードを先行で張って勝つデッキの場合、ドローの量はあまり重要ではない。せいぜいライフを取るのが早くなる程度。(羽根などのお祈り回数を減らせる利点はある)

中速でリソース差をつけるデッキの場合、リソース差を多くできるので効果が生きると思う。先行制圧する展開系ではいらない。

③について

低速よりのデッキでは召喚権が被って困ることが少ない。強力な永続罠の方が重要に思う。1枚初動の召喚権被りが起きやすい展開系では有効に働く。

 

①低速〇、中速✕、高速✕

②低速✕、中速〇、高速✕

③低速✕、中速△、高速〇

それぞれ噛み合うデッキタイプが違うことがわかると思います。あくまで大枠ですので、当てはまらないテーマもありますが、高速では展開札、中速ではドローソース、低速では永続罠をにとって代わる程のカードではなさそうです。

 

その他のカード

冥王結界波

このデッキは、ダイオーキシンの殴りと化合電界②の効果で2除去はできます。墓地にデュアルを置ける状況であれば、3除去が可能ですので、前盤面の妨害さえ無効化できれば何とかなります。長期戦に持ち込めれば、化合電界のモンスター帰還とアブレーションの妨害とリクルートでアドが取れます。

 

龍の鏡、トワイライトゾーン

ラプテノスかワイアームを出します。完全燃焼やアブレーションを筆頭にデッキからデュアルモンスターを引き出すカードが多く、デッキに眠るリソースは多くないです。トライワイトゾーンでも良いと思いますが、3体対象はシビアに感じたため龍の鏡の方が優先されそうです。ボチホシニサンタイは中々たまりません。

 

墓穴の指名者

うらら対策です。展開系ではありませんが、化合電界、アブレーションへのサーチを止められれば世界が終わるため、採用はあると思います。増殖するGを超えられる代わりに、うらら、無限、ヴェーラーへの耐性が無いデッキ構築だと割り切ることも大切かもしれません。

 

拮抗勝負

後手捲りの定番カードです。前と後ろ両方に触れられる点で好感触です。

 

センサー万別

デッキ速度をより低速にするカードです。デッキコンセプトを否定しすぎると感じる為、不採用にしました。

 

原始生命体ニビル

増殖するGの終着点として採用しています。スモールワールド等と嚙み合っていない為、変えて良いかもしれません。

 

ゾルデギミックの検討

ゾルデギミックを利用すれば、昇華騎士-エクスパラディンからフィールド魔法か永続罠を用意できます。

 

エクスパラディン召喚
チューンナイト装備、チューンナイトSS
2体でイゾルデL召喚、イグナイト・イーグルサーチ
ゾルデ効果で、デュランダルを墓地にリナルドをSS、デュランダル回収
デュランダル効果で竜剣士イグニスPをサーチ

 

イラストについて

カーボンクラブのイラストには、六員環が見える。代表的な六員環としてシクロヘキサンかベンゼンが挙げられる。青い球体から赤い球体が一つづつ飛び出ていることから、青い球体が炭素、赤い球体が水素のベンゼンだと思われる。

二重合成のイラストにはハイドロホークの設計図が乗っている。青が炭素、赤が水素だとすると、イラストにはイソペンテンが描かれていることになる。ベンゼンなどは有機化学を代表する有機物であり納得がいくが、イソペンテンはあまりなじみがないので何をモチーフにしているのか疑問が残る。カーボンクラブの足中にあるH₂Oはきちんと角度をつけていたりする一方で、ヒュードラゴンの腹部には三員環が描かれていたり、オキシンオックスでは酸素が連なっていたり結構適当な部分もありよくわからない。

背景は下図のような構造が3つほど書かれていると思うのだが、何が書かれているのか分からない。わざわざ立体構造まで入れているのだから、元ネタがあるように思う。どなたかご存じならば教えてください。