2022年1月制限において自分が使用しているジェネレイドデッキの紹介です。誘発ありのフリー環境で丁度よいデッキレベルです。『舞台』を張ること、『舞台』の効果を通すことを第一に考えました。
デッキレシピ
はじめに
まず、構築の意図を軽く説明します。ジェネレイドデッキは『舞台』へのアクセスに対するうらら類と『舞台』を貼った後の6枚目のうらら類に弱いという課題がありました。そこで、『舞台』へのアクセスを通すために『うらら』や『ヴェーラー』、『泡影』に弱い『ロンファ』や『惑星探査車』の初動は不採用としました。代わりに、今回は初動として『悪魔嬢リリス』と『メタバース』を採用しました。『悪魔嬢リリス』の②の効果は罠カードをセットする効果でありうららによって止まりません。また、リリースして発動かつ誘発即時効果であり、『泡影』を避けることができます。『メタバース』が準制限となったことからアクセスの確率も高く、外れても妨害罠の1妨害が用意できます。さらに、汎用罠として『墓穴ホール』を採用しました。『舞台』や『メタバース』と合わせ引きした場合でも相手ターンの『舞台』を通す準備ができます。『メタバース』自体は『うらら』の効果を受けますが、『テラフォ』と異なり自ターンにサーチ行為をしない為、『墓穴ホール』や『神の通告』、『墓穴』、『抹殺』の合計9枚でケアが可能です。一般的な『墓穴』と『抹殺』の3枚ケアから9枚ケアへとケア札を3倍にすることができました。
メインデッキ採用カード
・王の影 ロプトル
ジェネレイドの軸となる『王の舞台』にアクセスするカードです。
②の効果は、相手ターンのみですが、ジェネレイドモンスターの攻守を1000上げてくれます。『ジェネレイドトークン』の攻守を2500に『ハール』の攻守を4000にしてくれます。
③の効果は、『ロプトル』の最もな大切な特殊召喚効果です。自ターンに『マルデル』を特殊召喚して『舞台』を手札に加えます。相手ターンに『舞台』から特殊召喚し、トークンをコストに『ハール』や『ウートガルザ』の妨害を用意します。誘発即時効果ですが、メインフェイズの制限があることに注意しておきましょう。
・光の王 マルデル
綺麗なお姉さまです。
②の効果で『舞台』にアクセスする他、『スポーア』をサーチして『バロネス』を特殊召喚したり、今回は不採用ですが『コピープラント』をサーチしてランク9に繋げます。今回は1枚採用ですが、2枚目が欲しいと感じる場面がそれなりにあります。『ロンファ』を初動として採用していた構築では、『ロンファ』が腐らないように、2枚採用していました。今回の構築でも2枚採用は十分あると思います。
・轟の王 ハール
ジェネレイドデッキで立てるメインの妨害です。
②の効果は、変則的な除去効果です。効果でモンスターを墓地に送るのではなく、相手に墓地送りを強制する効果である為、、完全耐性のモンスター(『L・G・D』等)も墓地に送れます。効果で墓地に送られた場合に発動する効果(『シャドールビースト』等)も発動しないです。名称でないターン1であり、蘇生等で複数回使用できることは覚えておきましょう。勝を勝ちにする効果なものの、エースモンスターに付属していることが有難いです。
③の効果は、ジェネレイドデッキの要の効果です。コストはジェネレイドだけでなく魔法使い族モンスターでも良いことは覚えておきましょう。今回の構築では、『エクレシア』等でコストを賄うことがよくあります。
余談:効果の発動無効と効果の無効について
よく、カードの発動に反応する効果よりも効果の発動に反応する効果の方が優秀だと言われています。これは、カードの発動を介さない効果を止められるだけでなく、カードの発動も止められる為、プレイの選択肢が多くなるからです。
たまに勘違いしている方がいらっしゃいますが、カードの発動には必ず効果の発動が含まれます。例えば、『醒めない悪夢』の効果を使用せずカードの発動のみを行ったとします。処理・適用する効果がなく、効果の発動をしていないように見え、『ハール』で発動無効・破壊ができないように思えます。しかし、カードの発動には必ず効果の発動が含まれます。表にしただけの『醒めない悪夢』を『ハール』によって発動無効・破壊ができます。もちろん、フィールド魔法や永続魔法も同様です。
もう一つ例を挙げると、『ハール』の効果は、『竜の渓谷』に対してカードを表にしたタイミングと効果を使用したタイミングの2通り発動するタイミングがあります。状況によって手札コストを払ってもらうかどうかを選択できる為、プレイの選択肢を多く持つことができていますね。優秀でありがたいです。
余談:手札の公開について
相手フィールドにモンスターが居ない状況で『ハール』の②の効果を発動した場合、相手が「手札にもモンスターが居ません」と言う場面が考えられます。自分は相手の手札を確認できるでしょうか。答えは、「確認できない」です。ただし、確認を求めることができます。合意すれば相手の手札を確認できますが、手札を確認するルール(や効果)は無い為、相手は応じる必要はありません。
第三者に確認してもらう、手札の写真を取っておいてもらう等、楽しく決闘できるように、公開を求める側も求められる側も過度に反応しないようにしたいですね。
・死の王 ヘル
ジェネレイドモンスターを使いまわすカードです。
②の効果は、デッキの継戦能力を大きくしてくれます。『ハール』や『ウートガルザ』が尽きた時、2回目の『マルデル』のサーチ効果を使用したい時に使います。墓地のモンスターを対象に取る為、『墓穴』にめっぽう弱いです。序盤で安易に使うのではなく、相手の『墓穴』が『うらら』や『G』に利用し終わっている終盤にとっておきましょう。『九魂猫』を介することで、フィールドの『マルデル』の特殊召喚効果を使用できます。ただし、『ヘル』も『九魂猫』も墓地にジェネレイドやアンデット、レベル9が居ないと効果の発動自体出来ない点は覚えておきましょう。
・虚の王 ウートガルザ
妨害手段その2です。
②の効果は、対象をとるものの強力な除外効果です。リリースして発動する効果の為、『スキルドレイン』への耐性を持ちます。『センサー万別』と『御前試合』も『ロプトル』からの動きで除去できるなど、デッキギミック内にロックカードへの対処方法を与えてくれる有難いモンスターです。
稀な状況ですが、コストはジェネレイドと岩石族の為、『ニビル』や『ニビルトークン』をコストにできます。
・悪魔嬢リリス
『メタバース』が準制限になり、初動カードとして活用できるようになりました。選ぶ3枚の罠カードは『メタバース』、『メタバース』と『襲来』でも良いですが、相手にジェネレイドデッキだと教えてしまう為、お勧めしません。自分は外れ枠として『激流葬』を入れていますが、『魔女の一撃』や『トラップトリック』、『魔のデッキ破壊ウィルス』、『和睦の使者』、『マインドハック』、『紅蓮の指名者』等好きなカードを投入しましょう。余裕があれば、選ぶ3枚のカードをバラバラ方にしたが、相手は対処しにくいです。
・教導の聖女エクレシア
手数を増やすため採用しています。魔法使い族の為、『ハール』のコストにできるなど良いことずくめです。
・教導の騎士フルルドリス
『エクレシア』から用意する『パニッシュメント』以外の妨害として1枚採用しています。『ライトニングストーム』で舞台ごと伏せを割られると悲しくなる為、手札に抱えておく妨害として採用しています。『ハール』3000、効果後の『エクレシア』2000、『ドリス』3000で合計8000を削り切れるのも有難いです。
・スポーア
『ハール』+『バロネス』→『グスタフ』で8000削る為に1枚採用しました。『ハール』+『ロプトル』で盤面が帰ってきた際に、『ロプトル』→『マルデル』→『スポーア』→『バロネス』と展開します。『バロネス』3000と『ハール』3000でダイレクトアタック。『マルデル』コストに『スポーア』を蘇生し、レベル10『スポーア』と『バロネス』で『グスタフ』をX召喚します。『グスタフ』の効果を発動して2000ダメージで合計8000を削れます。稀ですが8000ピッタリ削れる手段を用意しています。実際には無理に削り切らずに、返しのターンでバロネスの1無効を残すか蘇生効果で『うらら』類をケアすることが多いです。このルートでは、『グスタフ』のX召喚で『ニビル』の発動条件を満たしてしまうことに注意しておきましょう。
『スポーア』の採用は、結構悩みました。『バロネス』という妨害とリソースが用意できる点はかなり嬉しいです。しかしながら、『パニッシュメント』等によりEXデッキが使用できないことが多いという悲しい点もあります。このデッキの能動的な除去は、実質7枚(素引き+エクレシア+天底)体制の『パニッシュメント』と2枚体制の『天龍』、緊急事態用の『ウートガルザ』です。『パニッシュメント』の制約により、エクストラデッキが使用できないことや1ターン目の召喚権は『ロプトル』と『リリス』に割く為、『スポーア』を持て余す場合がかなりあります。
・うらら
殴り合いに必須の為、3枚採用。
・増殖するG
殴り合いに必須の為、3枚採用。
・王の舞台
ジェネレイドデッキの核となるカードです。①の効果でジェネレイドモンスターを呼び出し、②の効果で効果発動用のコストを呼び出します。
①の効果は、名称でないターン1です。『襲来』や『メタバース』で張り替えることで効果を複数回使用できます。
②の効果は、名称ターン1です。①にうららを当てられてもロプトルやバロネス、戦線復帰で王を呼び出すとトークンを並べることができます。
・王の試練
初手に来た王をデッキへ戻す有難いカードです。手札に来てしまった上級王をデッキに戻す為に1枚採用しています。ただし、『試練』の素引きに頼った『舞台』へのアクセスのために複数枚詰むことはお勧めしません。『試練』の利用を安定させるために上級王やサーチ先の魔法・罠を複数積むことのデメリットが許容範囲を超えています。さらに、サーチ先のジェネレイド魔法・罠が強くない点も気になります。2枚まで手札に加えるとありますが、1枚は加えなければいけません。
・金満で謙虚な壺
先攻時は『舞台』へ、後攻時は『拮抗勝負』などの捲り札へアクセスする為、採用しました。『ドラグマ・パニッシュメント』で落とすカードと『バロネス』や『Ω』、『バスタード』といった後続を用意するカードがランダムで減ることを嫌って、『金満』ではなく『金謙』を採用しています。
・墓穴の指名者
『舞台』への『うらら』、『増G』を止める為、2枚採用(準制限カード)しています。
・抹殺の指名者
『舞台』への『うらら』、『増G』を止める為、1枚採用(制限カード)しています。
・テラ・フォーミング
『舞台』へアクセスする為、1枚採用(制限カード)しています。
・天底の使徒
上級王をデッキに戻せる為、1枚採用(制限カード)しています。『フェリジット』を落とし、手札に来た上級王をデッキに戻します。終盤では『Ω』を落とし、墓地の上級王をデッキに戻して継戦能力を回復します。
・王の支配
『舞台』への『うらら』と『増G』を止めることのできる、サーチ可能なカードです。『試練』のサーチ先として、『襲来』よりも優先して手札に加えます。
限定的な妨害で少し心もとないものの、継続的に『舞台』の効果を通すことができます。手札に来た上級王をコストにすれば『ヘル』からの蘇生も検討できます。ドローする効果ではなく、効果を書き換える効果である為、このカードにうららはチェーンできません。また、永続罠の発動にチェーンして効果を書き換えた場合、永続罠はルール処理として墓地へ送られます。
・王の襲来
『試練』のサーチ先その2として採用しています。継戦能力を大きくするカードです。
『魔封じの芳香』がある場合、『襲来』は発動出来ないことに注意しましょう。一番好きなイラストなので、プレイマットとスリーブにして欲しいです。テキストが『舞台』指定ではなく、ジェネレイドフィールド魔法指定である為、これからの新規に期待しましょう。
・神の通告
『舞台』への『うらら』と『増G』を止める為、3枚採用しています。
余談:召喚無効にしたモンスターの召喚素材効果について
『マイクロ・コーダ』などは、「コード・トーカー」モンスターのリンク素材として墓地へ送られた場合の効果を持っています。『マイクロ・コーダ』を素材としてリンク召喚しようとした『アクセスコード・トーカー』を『神の通告』等で召喚を無効にした場合『マイクロ・コーダ』の素材効果は使用できません。
・ドラグマ・パニッシュメント
サーチできる汎用罠として採用しています。
・墓穴ホール
『舞台』への『うらら』と『増G』を止める為、3枚採用しています。バーンダメージも2000と強力です。
・天龍雪獄
破壊以外の汎用罠として採用しています。
除外効果を持つ汎用罠の『バージェストマ・ディノミスクス』と迷いました。『天龍』は2枚除外可能ですがモンスターのみ除外できる一方で、『バジェ』は魔法・罠も除外可能ですが対象を取り手札コストが必要になるといった違いがあります。『支配』による手札コストと『ウートガルザ』の除外が対象を取ることから、手札コストが不要で対象を取らない(墓地のモンスターは対象を取る)ことから、『天龍』を採用しました。
・メタバース
初動となるカードです。
1月の制限改定により制限カードから準制限カードへと変更されました。『リリス』からの初動として十分機能すると判断して採用しました。フィールドに張るか手札に加えるかを選べる為、一応、『ライトニングストーム』されても希望は残せます。基本的には相手のサーチに合わせて使用することになります。ジェネレイドデッキは、『ロプトル』を介して『ハール』の妨害を用意する展開が基本パターンです。『ロプトル』を介する場合、メインフェイズ開始時に『ハール』の妨害を用意できないという若干の遅さをはらんでいます。メタバースを採用した構築は、相手のサーチに合わせなければならず、更に『ハール』の妨害が遅くなる点が気になります。
余談:『魔封じの芳香』と『メタバース』について
発動時の効果処理をもつフィールド魔法は、『メタバース』によって発動した場合、発動時の効果処理を行えません。また、『魔封じの芳香』が開いている場合、『メタバース』によるフィールド魔法の発動は行えません。
余談:フィールド魔法の永続的効果による名称変更について
フィールド魔法のテキストが適用されるのは、フィールド魔法の発動が成功してからです。例えば、『トゥーン・キングダム』の発動にチェーンして『サイクロン』でキングダムを破壊する場合、墓地の『トゥーンのしおり』の②の効果を適用できるでしょうか。この場合は、適用できません。『サイクロン』の効果処理時に『キングダム』の②の効果は適用されていません。『キングダム』の②の効果が適用されておらず、カード名は『トゥーン・キングダム』のままです。したがって、『キングダム』の発動にチェーンして『キングダム』を破壊する場合、墓地の『しおり』の②の効果を適用できません。
余談:『暴走魔法陣』のその融合召喚成功時について
暴走魔法陣は②の効果に、その融合召喚成功時に相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない効果をもっています。チェーン2以降で融合召喚が行われている場合、融合召喚成功時のタイミングは終わっている為(融合召喚に成功した場合のタイミングは終わっていない)、②の効果は適用されません。『神の現身との接触』や『影依の偽典』等がチェーン2以降で使用された場合、融合召喚成功時の融合モンスターの誘発効果にチェーンを組むことができます。
・虚無空間
強いです。
誘発ありとは言えども、フリーで採用するか悩みますね。トークンは墓地に行かずに消失する為、王の効果発動を阻害しません。
・激流葬
『リリス』でサーチする外れ枠として採用しています。好きなカードを選びましょう。
前盤面を空けたい為、採用しています。ごく稀な状況ですが、『ロプトル』が手札にあり『激流葬』を発動できる状態の場合、モンスターを召喚→『ロプトル』をチェーン1、チェーン2『激流葬』とすることで相手の盤面を空けつつ、こちらに王のいる盤面を用意できます。
余談:激流葬のチェーンについて
上記の『激流葬』の使用方法について、『激流葬』はタイミングを逃しているので発動できないと言われることがありますが、『激流葬』は発動可能です。召喚に成功した時のタイミングにいくつチェーンを組んでも召喚に成功した時であることには変わりません。似たような例として、攻撃宣言した時に発動できる『ミラーフォース』も攻撃宣言時のチェーン2以降に発動可能です。ただし、攻撃宣言時の効果処理後は、攻撃宣言時のタイミングではない為『ミラーフォース』は発動できない点に注意しましょう。
可能○:相手、攻撃宣言→自分、ミラーフォース→相手、罠無効→自分、ミラーフォース
不可能×:相手、攻撃宣言→自分、ミラーフォース→相手、罠無効、処理後、相手攻撃対象再選択→自分、ミラーフォース
攻撃宣言時の処理後は攻撃宣言時でないことを利用し、攻撃宣言時に相手がチェーンできない効果を使用することで、『ミラフォ』を回避できます。例えば、『ヴァレルソード・ドラゴン』の攻撃宣言時、③の効果を破棄して②の効果を使用する等が挙げられます。
また、直接チェーンが必要な効果と混同しない様にも注意が必要です。サンダードラゴンやバジェストマなどは直接チェーンしなければいけません。
エクストラデッキ採用カード
・永の王 オルムガンド
このテーマの看板モンスターです。
・幻子力空母エンタープライズニル
・神樹獣ハイペリュトン
汎用ランク9たちです。『金謙』で除外することが多いです。王を削っている(『胎導』不採用の)構築では、2体の王を犠牲にする価値がない場合が多いです。
・超弩級砲塔列車グスタフ・マックス
『ハール』+『バロネス』→『グスタフ』で8000削る為に採用しています。
・L・G・D
『パニッシュメント』で落とす最大火力として1枚採用しています。
とりあえず、最大打点として採用しています。ATK5000にこだわりはないので、他に良いカードがあれば教えてください。
余談:カードの効果を受けないと発動した効果を受けないの違いについて
効果を受けないモンスターには、効果を受けないモンスター(『炎斬機ファイナルシグマ』など)と発動した効果を受けないモンスター(『サイコ・エンド・パニッシャー』など)が居ます。前者はモンスターにかかる効果全てを受けない一方で、後者は永続効果などのチェーンブロックを作らない効果を受けるという違いがあります。例えば、『大捕り物』のコントロール奪取は、永続効果によってコントロールを奪っている為、『サイコ・エンド・パニッシャー』のコントロールを得ることができます。同様に『破邪の魔法壁』の様な攻守増減も永続効果によるものですので発動した効果を受けないモンスターの攻守も増減します。
・トロイメア・ケルベロス
『バグースカ』用に採用しています。
個人的な趣味の度合が大きいです。バグースカが嫌いなので大体どのデッキにも採用しています。
・鉄獣戦線 徒花のフェリジット
『天底の使徒』で落とす為、採用しています。
・旧神ヌトス
・中世代化石騎士 スカルナイト
『パニッシュメント』で落とす為、採用しています。
・灰燼竜バスタード
『天底の使徒』で落とす為、採用しています。ドラグマモンスターの供給が過剰になる場合も多く、割と欲しくなる2枚目の『フェリジット』でも良い気がします。
・フルール・ド・バロネス
汎用10シンクロとして採用しています。③の効果で墓地の王を再利用でき、『舞台』の②の効果を起動できます。
・PSYフレームロード・Ω
『パニッシュメント』で落とす為、採用しています。③の効果で墓地の王を再利用できます。『ヌトス』を優先して落とす場面が多いですが、デッキ内の王を減らした今回の構築では『Ω』を墓地に置いておきたいです。
・ウィンドペガサス@イグニスター
『パニッシュメント』で落とす為、採用しています。②の効果でバウンスします。今回のジェネレイドデッキの構築では、対象を取る、取らない行為で破壊、除外、墓地送り、バウンスと様々な選択肢が用意されており意外と器用なデッキに仕上がったと思います。
サイドカード候補
・炎の王 ナグルファー
サイド後の割りもの対策に無くはない。かなり無しよりではあるけれども、折角なら入れたいです。②の効果は、自分フィールドのカードが破壊される場合、自分フィールドの王か獣戦士族モンスターを代わりに破壊できます。エンドフェイズに自壊するトークンも守れます。トークンの破壊は4体の破壊で1つ処理となっており、『ナグルファー』1体で4体とも残ります。意外と便利な効果ですが、破壊されるモンスターを代わりに破壊できないことに注意しましょう。
例)『ナグルファー』、トークンA、B、Cの盤面で相手が相剣暗転をトークンAと『ナグルファー』対象に発動しました。この場合、ナグルファーの効果適用で破壊するモンスターは、『ナグルファー』とトークンA以外でなければならないです。トークンB、Cのみが破壊を肩代わりできます。『サンダーボルト』等の全体破壊は、肩代わりできるモンスターがいない為、②の効果を適用できないです。
・天獄の王
セットカードを守る為、投入したいです。『舞台』+罠の盤面で相手ターンに『ツイツイ』等で壊滅することを防ぎたいです。
・ドロール&ロックバード
竜輝巧やふわんだりぃずに対して投入したい。
・サイクロン、サンダーボルト系
定番のサイドカード、『魔封じ』と『勅命』が厳しい為、速攻魔法である『ツイツイ』、『コズサイ』を優先したいです。
・神の宣告
先攻サイド用のカードです。『舞台』に対するサイクロン系を弾きたいです。
・やぶ蛇
『舞台用』に割りものを入れてくると思われるので、『ライスト』、『ツイツイ』で巻き込んでもらいたいです。
・拮抗勝負
後攻サイド用のカードです。
トークンの存在する状況で『拮抗勝負』を発動した場合、トークン以外を裏側で除外することとなります。例えば、こちらの場にトークンが4体おり、『拮抗勝負』により2枚しか残せない場合、トークンを4体残し他のカードを除外しなければなりません。
・次元障壁
先攻サイド用のカードです。
・無限泡影
後攻サイド用のカードです。
余談:『無限泡影』のその後の効果について
無限泡影はセットして発動した場合、さらにこのターン、このカードと同じ縦列の他の魔法・罠カードの効果は無効化される効果を適用できます。しかし、無効化できなかった場合、後半の効果は適用されません。対象モンスターがリリースしたり、『禁じられた聖杯』によって先に無効化することで後半の効果適用を回避できます。
後半の効果が適用された場合、縦列に『黄金卿のコンキスタドール』等のトラップモンスターがいる場合はどうなるでしょうか。処理としては、『黄金卿のコンキスタドール』が罠ゾーンに移動し効果のない置物となります。ターンが終了してもそのままです。魔法・罠ゾーンが埋まっている場合墓地へ送られます。
余談:テキスト順に効果処理が行えなくなった場合について
先ほどの『無限泡影』の例から分かる通り、基本的に遊戯王の効果処理はテキスト順に行い、効果処理が行えない場所が出てきた場合、その場所以降の効果処理を行いません。よくある勘違いとして、対象不在で即不発ですと言われることが挙げられますが少し違います。対象の不在によって即カードが不発になるわけではありません。対象が不在(などのレベルなどのステータスが何らかの理由で参照不可能)でテキストのある部分の効果処理が行えず、それ以降のテキストの効果処理が適用されないことで、見かけの処理が不発に見えるだけです。
例として『ドラゴンメイドのお召し替え』の②の効果で対象に取ったモンスターが効果処理時に不在の場合を挙げます。テキスト順に処理を行うため、このカードを手札に加え、までは行われます。これを利用して、チェーン1『お召し替え』チェーン2『お片付け』とすることで、モンスター1体で2つの効果を利用できます。
『ドラゴンメイドのお召し替え』:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの「ドラゴンメイド」モンスター1体を対象として発動できる。このカードを手札に加え、そのモンスターを持ち主の手札に戻す。
ややこしいことに、基本的にテキスト順に処理を行うとある通り、例外が多分に存在します。
例えば、『ドラゴンメイド・シュトラール』の②の効果などです。基本に従うと、②の効果は、発動無効→破壊→バウンス→特殊召喚の順に処理を行います。しかし、『シュトラール』は無効や破壊ができなくてもバウンス→特殊召喚行う特殊裁定が出ています。
『ドラゴンメイド・シュトラール』:②相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。このカードを持ち主のEXデッキに戻し、EXデッキから「ドラゴンメイド・ハスキー」1体を特殊召喚する。
不採用カード
・氷の王 ニードヘッグ
生きる『神の宣告』の様なカードです。
②の効果でチェーンブロックを作らない特殊召喚を無効にできます。神系の役割を持てる点、自身のみをコストにしても効果が使える点が嬉しいです。しかし、神罠と違い見える妨害であること、スペルスピード2のカードにチェーンされること、融合系カードなどのチェーンブロックを作る特殊召喚を無効にできないことなどが辛い為、不採用としました。チェーン1で発動した斬機超階乗や緊急同調などの特殊召喚を無効にできることは覚えておきましょう。また、リンク召喚を無効にした場合、コードジェネレーターなどのリンク素材として墓地へ送られた場合の効果は発動しないことも覚えておくと良いです。
・鉄の王 ドヴェルグルス
機械族デッキでは結構楽しいカードです。
トークンを削ってまで複数の王を手札から出す必要が感じられない為、不採用としています。手札から上級王を出す役割が『星遺物の胎導』と被っています。トークンを2体以上削って上級王を特殊召喚しても、特殊召喚した上級王の効果コストが賄えないなど悲しい点が目立ってしまいます。
・剣の王 フローディ
デッキに入れてみると、意外と使用するカードです。テキストから感じるより、好感触です。
②の効果は、モンスターしか破壊できない為、不採用としています。対象をとる、破壊である、相手がドローできる等のデメリットが多いです。単体除去かつ2体コストが必要ですが、除外かつ魔法罠に触れる『ウートガルザ』の方が『フローディ』より妨害として安定すると思い不採用としました。相手のドローは任意効果であり、『ドロバ』適用中でも『フローディ』の効果は発動できます。
・王の報酬
負けを負けにするカードです。
①の効果で王を守り、②の効果で『舞台』や『ハール』の効果を起動し後続を用意、妨害するカード……ではありません。②の相手がドローする効果は、戦闘破壊時に発動できる効果です。戦闘破壊時は、ダメージステップ終了時、ダメステ中のことです。ダメステ中はステップ指定のないカードの発動制限が掛かり、攻守増減、カウンター罠、カード・効果の発動無効効果しか発動できません。したがって、『舞台』や『ハール』のドローに反応する効果は使用できないです。
トークンが無く、ジェネレイドモンスターが戦闘破壊されている状況はかなり劣勢の状況です。劣勢の状況で相手がカードをドローしさらに劣勢となる為、不採用としています。
・王の憤激
『オルムガンド』等をムキムキにするカードです。
①の効果でXモンスターのX素材を増やせます。トークンをこのカードに利用し、上級王のコストにしなくてよい状況は、既に有利な状況です。勝を勝ちにするカードである為、不採用としています。
・巨大戦艦ブラスターキャノン・コア
・機巧蹄ー天迦久御雷
・夢幻転星イドリース
・ハネクリボーLV9
特殊召喚できるレベル9のカードたちです。手札に来ても特殊召喚できるが、状況が限定的である為、不採用としています。『イドリース』や『トリアス』は『胎導』を採用する構築なら採用したいです。
・トリアス・ヒエラルキア
特殊召喚できるレベル9モンスターです。『舞台』のトークンにより特殊召喚条件を自前で整えることができる為、特殊召喚できるレベル9モンスターの中でも優先度の高いモンスターです。しかし、王のコストに必要なトークンを2ないし3体除外できる状況は、既に有利である状況の場合が多いです。勝ちを勝ちにするカードだと感じた為、不採用としています。リリースしたモンスターが2体以下の場合は、うららをチェーンできません。
・失楽の魔女
相手ターンに『舞台』のサーチは遅く、『ステージ』との2枚引きしている時しか有効に働かない為、不採用としました。
余談:『禁じられた一滴』の細かい仕様について
『禁じられた一滴』は細かい処理が色々あるので注意しておきましょう。
①マクロコスモス中は発動自体出来ない
『一滴』の発動条件はコストを墓地に送る必要がある為、墓地に送れない状況である『マクロコスモス』下では発動できません。また、墓地に行くと消失するトークンもコストに選べません。
②コストの数よりも選ぶモンスターが少ない場合、効果処理されない
コストの数だけ相手モンスターを選ぶ必要がある為、コスト数分のモンスターを選べなくなった場合、効果処理が行われません。
③攻守の増減効果を含むため、ダメージステップに発動できる
『一滴』は攻撃力を変化させる効果を持つ為、ダメージステップに発動できます。ダメージステップまで入った戦闘において、攻撃対象が居なくなった場合、攻撃が終了することを利用して、ダメージステップに攻撃対象のモンスターを『一滴』でリリースすることで戦闘を中断させることができます。
④直接のチェーンでなければチェーンできる
コストと同じ種類カードの効果を発動できない効果ですが、直接のチェーンでなければ発動できます。例えばこちらに『DDD呪血王サイフリート』セットカードに『戦乙女の契約書』がある場合を挙げます。『一滴』のコストで罠カードが墓地へ送られていない場合、モンスターコストの一滴→契約書のカードの発動→サイフリート効果、の様にチェーンを組むことで一滴を無効化できます。
・召喚僧サモンプリースト
コストの魔法カードを捻出できれば、『ロプトル』を呼べます。『ロプトル』→『マルデル』後に『マスカレ』、『ユニコーン』を用意できます。魔法使い族であるものの『ハール』のコストにリリースできない点に注意しましょう。一応、『聖魔の乙女アルテミス』を採用すれば、リリース要因に変換できます。
・惑星探査車
盤面にモンスターが残らない為、不採用としています。『ロンファ』と同じく、『舞台』をサーチする役割のカードです。『惑星探査車』は盤面に残らないですが、デッキに『舞台』さえあれば利用できます。一方、『ロンファ』は利用するためにデッキ内に『マルデル』が必要なことと特殊召喚を介す必要があるという違いがあります。王はモンスターを並べることが不得手である為、盤面に『マルデル』が残る『ロンファ』を優先したいです。
・スチーム・シンクロン
相手ターンにトークンとシンクロして『氷結界の還零龍 トリシューラ』を出します。舞台のサーチに召喚権を使用する為、不採用としました。
・コピー・プラント
お手軽にランク9を立てることができます。『バロネス』の登場と『VFD』の規制によりスポーアを採用した為、不採用としました。
・強欲で金満な壺
役割のあるカードが飛ぶことを嫌った為、不採用としました。『フェリジット』や『バロネス』などの1度だけ役割のあるカードを飛ばさないために複数枚詰むことよりも、汎用EXを用意しておくことの方が対応力が上がると思い不採用としました。罠にそれなりの比重をおいている構築であり、手札+1枚は十分強い為、採用を検討してはいます。
・強欲で謙虚な壺
特殊召喚が制限されることを嫌って不採用としています。
金謙にも言えますが、加えたカードが分かる点がとても辛いです。加えたカードを初動として使うならばあまり問題は無いですが、妨害をこのカードで加えても相手に見えている為、あまり嬉しくありません。
・九字切りの護符
レベル9版の『トレード・イン』です。安定性(舞台へのアクセス)を考えると『試練』を積む方が良いと思い不採用としました。
・軽量化
初手で手札に来た上級を戻すギミックは『試練』と『フェリジット』で2回用意しており、足りていると思います。それ以上きた場合は事故だと割り切る為、不採用としました。『試練』も『フェリジット』(『パニッシュメント』)もサーチできるカードがある為、サーチできない『軽量化』を入れる恩恵は薄いと思います。
・星遺物の胎導
手札に来た上級王を出せる、ランク9を出せる良いカードです。ただし、レベル9を多く入れる必要があります。使用できる場面が限られる上級王や特殊召喚できるレベル9モンスターを投入する必要があることを嫌って不採用としています。『ナグルファー』や『イドリース』で防御を厚くできたり、ランク9を呼び出せること、手札の上級王を供給できること等、行動の選択肢が多くなるカードの為、かなり迷いました。
・墓穴の道連れ
・暗黒界の取引
・手札斬殺
・手札抹殺
『舞台』を自ターンに起動できるカード達です。
合わせ引きが必要なことと、相手の手札を改質してジェネレイドを用意するより汎用罠を伏せる方が良いと思い不採用としました。墓穴の道連れは、相手の手札を見ることができる為、初見のフリー対戦だと結構楽しいです。
・武神姫ーアハシマ
手札の上級王を処理できるカードです。『九魂猫』と合わせてリソース回復に使用しても良い気がします。『九魂猫』は墓地にLV9が居ないと効果を発動できないことに注意しましょう。LV9が居れば素材として切ったLV9も蘇生できます。
・天威無双の拳
舞台に対する『うらら』、『増G』を止められない為、不採用としました。トークンが場に居れば、ノーコストで使用できますが、トークンを出すまでの『うらら』と『増G』を弾ける『神の通告』や『墓穴』を優先した為、不採用としました。②の効果を使用する用のエクストラに入れるLV9最大火力は、『マスター・オブ・OZ』の4200です。
・センサー万別
トークンが捻出できない為、不採用としました。『虚無空間』と異なり、自発的に割りにくい点が気になります。『舞台』のトークンが1体しか出てこないこと、『ロプトル』の存在下では舞台の②の効果を発動できないことなどを嫌いました。また、『フルルドリス』を採用している都合上、頻繁に魔法使いを2体並べたい場面も多いです。
・戦線復帰
一枚は入れておきたいですが、激流葬によるリセットや虚無空間によるロックを優先した為、不採用としました。継戦能力が大きく上がる為、初対面フリーなどでは虚無を抜いて採用します。
・No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon
・星神器デミウルギア
勝を勝ちにするカードの為、不採用としました。上級王が3体残っている状況は、そもそも有利な状況です。このカード達の効果が必要な程の不利な状況で上級王3体は並ばないです。
・宣告者の神巫
・トリアス・ヒエラルキア
・ワルキューレ・セクスト
・ワルキューレ・ドリット
・ワルキューレ・シグルーン
・曙光の戦士
・ユニオンキャリア
・九魂猫
『宣告者の神巫』から『舞台』をサーチ or ランク9を立てるセットです。上級王に加えて、素引きが弱いカードが増えることから不採用としています。
・ローンファイア・ブロッサム
・捕食植物オフリス・スコーピオ
・捕食植物ダーリング・コブラ
・超越融合
・捕食植物キメラフレシア
・アロマセラフィ―ジャスミン
『ロンファ』から『マルデル』を立てるセットです。超融合等を採用すれば、舞台と返しの妨害を用意する展開が可能です。『ロンファ』への妨害が辛い為、不採用としています。
・I:Pマスカレーナ
・トロイメアユニコーン
トークンを使って妨害したいセットです。
『舞台』が止められると0妨害になる為、不採用としました。基本的な盤面である『ロプトル』と『ハール』ではトークンが1体余ります。このトークンを利用して妨害を1回増すことができます。しかし、『舞台』が通ること前提であり、『舞台』に『うらら』が通ると2妨害以上の損失となります。そもそも、『マスカレーナ』用のリンク素材を用意しにくい為、不採用としました。
このデッキの確率
このデッキの色々な確率を示します。細かい所を挙げるときりがない為、おおよその値です。『試練』や『襲来』、『金謙』などの合わせ引き等は無視しています。
・『舞台』を自ターンに発動できる確率
『ロプトル』、『舞台』、『テラフォ』の計7枚:54%
・『舞台』を相手ターンに発動できる確率
『メタバース』、『リリス』のざっくり4枚:37%
・『舞台』に触れられない確率
『ロプトル』、『舞台』、『テラフォ』、『メタバース』、『リリス』の計12枚がデッキに残る:23%
・上級王を1枚以上素引きする確率
上級王計4枚:35%
・上級王を2枚以上素引きする確率
上級王計4枚:4%
・1枚だけ素引きした上級王をデッキに戻せる確率
『使徒』、『試練』、『ロプトル』の計5枚:35%
・何もできない手札事故
『マルデル』、『ハール』、『ヘル』、『ウートガルザ』、『フルルドリス』、『スポーア』、『うらら』、『増G』、『墓穴』、『抹殺』、『支配』の計16枚:0.2%
・6枚目に欲しいカード(3積み)を引く確率:6%
・金謙で欲しいカード(3積み)を引く確率:35%
『舞台』に触れられない確率からわかる様に8割近く舞台にアクセスでき、更に『金謙』や『天底』によるマリガンと『試練』との合わせ引きを加味すると、案外、安定したデッキであるといえます。
おわりに
昔のジェネレイドは、ただ大型モンスターが並ぶだけの大味なテーマでした。しかし、『ロプトル』、『ハール』、『ウートガルザ』の登場によって1妨害を丁寧に当てる技巧派のデッキへと変わりました。相手デッキとのやり取りが好きな方は、ぜひ握ってみてください。派手な展開が好きな方も機械軸やアンデシンクロ軸といった展開型にもできる為、ぜひ握ってみてください。
ここまで読んでくださりありがとうございます。ご感想やジェネレイドと相性の良さそうな紹介されてないカード等ありましたら、お気軽にお声かけ下さい。